僕が小学生の時、1年生の遠足は隣町の小学校までの徒歩遠足であった。
たぶん4Kmくらいの距離だったと思うが、そのうち自動車で測ってみよう。
互いの小学校で遠足を決めたのだろう、隣町の1年生もまた僕の小学校まで来たのだ。
途中でワイワイ騒いぎながら、手を振りながらすれ違ったのを記憶している。
2年生からはバス遠足になり、学年毎に異なる場所へ行った。
ただし全校で同日ではなかったと思うが、よくは覚えていない。
行き先はいろいろだが、学年の高低での距離が大きく違うような事はなかったと思う。
これもまた良くは覚えていないが、日帰りなので大差がないと想像できる。
遠足の出発は小学校の校庭からバスに乗り、帰りは家に近い所を通る場合は途中下車である。
僕は小学校から数百メートルに自宅があったので、いつも最後までバスに残っていた。
遠足帰りのバスの中は、疲れて眠っているやつもいた。
僕は車酔いをしないので、行きも帰りもはしゃいでいた。
だんだん自分の町に近づいてくると、僕は急に寂しくなった。
楽しい遠足が終わる虚脱感のようなものだろう、また皆と別れたくない気持ち。
途中で二人、また三人とバスを降りる子を見送る。
明日はまた会えるのに、なんとも言えない気持ちが胸いっぱいに広がる。
日が沈むにはまだ間があり、明るいから尚更そういった気持ちになるのか。
もしも日暮れて暗くなっていたならば、それほどの感傷はなかったかもしれない。
小学校の校庭でバスを降りて家に戻ると、暫くは体が宙に浮いたような感覚がある。
ずっと長い間バスで揺られていたので、そういった感じがするのだった。
家でかばんを開けて、弁当の空包みや残ったお菓子を取り出す。
誰かに貰ったお菓子が残っている事もあったが、たいがいはゴミだけである。
遠足の弁当は各自で用意するが、オニギリ派と巻き寿司派に分かれていた。
オニギリは丸型と三角型に分かれていて、更に海苔の巻き方にも違いがあった。
ご飯が見えないほど海苔で覆ったもの、半分くらいまで覆ったもの。
そして、外周をぐるっと回すようにしたものとか。
一方、巻き寿司は太さの違いがあり、具材は干ぴょうがほとんどだったと思う。
ピンク色のオボロを使った巻き寿司は、たぶん見かけなかっただろう。
ーーーーーーーーーー
遠足の話、急に思い出したので書いてみた。
この次に書くときは、遠足のオヤツに持っていったお菓子の話にしよう。