僕が子供の頃は、おにぎりは梅干しが丸のまま入っていた。
だから大口を開けてパクッとやると、ガツッと歯にあたる事もある。
もっとも、おにぎりの握り方が大きいので、よほど大口を開けないとそうならないが。
いつであったか、もうだいぶ久しいがコンビニが出始めた頃だろう。
おにぎりを買う事などなかった時代なので、コンビニのおにぎりは驚きばかりであった。
おにぎりのサイズは、母が作るものよりずっと小さく。
海苔はどうやって巻くのか、やり方がいろいろで小難しい。
が、パリパリとしたおにぎりは、おにぎり屋で食べているような気分になる。
僕はコンビにおにぎりは、どうもなじめないのだが・・・
おにぎりに梅干しは、コンビにでも家庭でも定番だ。
大きな違いは梅干しの種があるか、無いかである。
しかし、近頃の家庭では、梅干しの種を外している事と思う。
親の代からコンビニ育ちともなれば、梅干しの種が無くて当然なのかな。
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最近、骨を抜いた魚が出回っているらしい。
僕も食べた事があるが、あれは食べやすい・・・
普通なら、この辺りに骨があるだろうと予想しながら恐る恐る箸を。
ところが骨抜きの魚は、一本も骨が無いのでガブッとやっても大丈夫である。
この骨抜き魚を食べた時には、拍子抜けというかおかしな気分であった。
あるべきはずの物が無いという事が、とても異様な気分にさせたのだ。
やがて骨抜き魚も、梅干しの種がないおにぎりのようにあたり前となってしまうのだろうか。
今朝、ごはんで梅干しを食べながら、ふと思った・・・