少し遠い所の町がスイカの産地で、僕の近所のスーパーでそこのスイカを売っていた。
普通の大きさで1,500円以下、スイカの選び方を知らないし適当に買って来た。
ずっと以前は今回のように玉で買っていたが、近年は四つ割にしたものを買っている。
だから、数年ぶりにスイカを姿のままぶら下げて来た事になる。
ぶら下げると言えば、以前はビニール紐で出来た網袋を使ったものだ。
今回のスイカは、レジ係りが薄緑のビニール袋に入れて寄こした。
ちょっと風情が無くなった気もするが・・・
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大きく長い包丁を探し出すのが面倒なので、普通の菜切り包丁をザッと入れる。
四分の一くらい入った所で、ビシッと音がして割れが広がっていく。
さらに包丁を深く入れて、真っ二つに割った。
中身はとても鮮やかなやさしい赤色で、きめが細かい。
半分を更に割ってから、4cmほどの厚さで三角に切った。
待ちきれずに、一切れを口に運ぶ。
過ぎるほどの甘さが、口に広がる!
瓜の青臭みはまったく感じないし、それでいてサクサクとする。
このスイカは、大当たりであった。
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子供のころは、冷えたスイカでないと食べる気がしなかった。
だんだん大人になるにつれ、それほど冷えていなくても良くなり。
今では、まったく冷えていなくとも食べられるようになった。
なんだか不思議な事なのだが・・・
冷たいと甘みを感じにくいと思うが、このスイカは冷やしても甘過ぎるほどである。
後味も良いし、すばらしいスイカであった。