数年前、めったに会わない知人がヒョッコリと我が家にやって来た。
近くに用事があり、僕の事を思い出したからだと言う。
いろいろ話をしていると、少し前に投資用にワンルームマンションを一部屋買ったとの事である。
東京の業者から何度も電話勧誘があり、最終的に他県の新築マンションを買ったようだ。
ローン額がどの位か忘れてしまったのだが、毎月の支払いが一万円ほどになると言っていた。
返済期間も覚えていないが、短くとも15年とか20年とかであったと思う。
マンションの借り手は業者任せで、ずっと保障してくれるので手間が掛からないとの事である。
毎月の返済一万円とは家賃収入を見込んだ金額であるが、これは旨い話なのかと疑問を持った。
投資で不労所得を狙っているはずだが、毎月一万円を持ち出すなら初めからマイナスになる。
という事は、この方法ではマンションを売却した時でなければ利益が出ない。
しかも売却額が、ローンと税金など諸費用の総額よりも大きくないと・・・
ところで、マンションの借り手を保障すると言うが、その業者がいつまでも存続するか?
もしその業者が倒産したら一体どうなるのだろうか、特に今の時代は何が起こるか・・・
物件が遠くでなければ、自力で借り手を探す事が出来ないでもない。
だがマンションは二つ先の他県にあり、そうそう簡単には済まないだろう。
僕は不動産投資の経験がないのでアテにならないが、かなり危なそうな話に思えた。
なんと言っても、毎月一万円の持ち出しが気になって仕方がない。
何のも問題もない最良の状況で一万円を支払うのだから・・・
あと、この記事を書きながらふと思ったのだが。
家賃収入の税金は、どのくらい掛かってくるのだろうか?
毎月一万円の持ち出しには、この税金分は入っていないと思うのだが。
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少子化がどうこう言う時代に、ワンルームマンションの需要がどれだけあるのか。
それに二つ先の他県、その間にある地域に住む人が物件に旨みを感じなかった?
近くの人が見向きもしない物件???
なんだか、僕にはよく分からない話である事は確かだ。