今年になって柿を買ったのは、これで二度目である。
僕は柿を買う事に対して、なにか馬鹿らしい気が起きてしまう。
田舎の事であり、道を歩けばいくらでも柿の木があり大きな実をつけている。
僕が子供の頃もそうであったし、今でもその風景は変わらない。
そして、どの柿の木もやがて、その実が朽ちて冬になる。
どこの家でも、柿を食べる事が少ないようである。
きっと、声を掛ければ、幾らでも柿を貰えると思う。
そう、子供の頃はあちこちの柿を、勝手に取ってきたものだ。
だから僕は、柿を買うという事に何かしら違和感があるのだ。
柿は何処にでもたくさんあり、自由に取っても良い。
そのような考えから、どうしても抜け出せない・・・