僕は麺類が苦手なのだが、特にうどんは・・・
それが、どうした訳か怖いもの見たさと言うか。
小鍋でうどんを煮て、食べてみたのだ。
熱くて、あまり味が分からない。
もっとも、僕が中学生の夏休みにバイトした蕎麦屋のオヤジは言った。
蕎麦が嫌いだと聞いたが、つゆを熱くすると食えるかもしれないからと。
そうかなぁ、オヤジが熱くし過ぎたせいで、余計に蕎麦が嫌いになったよ。
と、昔話はさておいて。
麺嫌いがうどんの作り方など知る訳がない、適当に煮込んで天ぷらを乗せて。
何か足りないかと思い、生卵をポコッと落としてやる。
七味とうがらし、刻みネギをパラパラとして・・・
これは熱い、火から下ろした土鍋がグツグツと沸き立っている。
まったく味が分からない、ただ熱いだけだ。
だんだん体が熱くなり、エアコン暖房を止めて、挙句に窓を開け放った。
七分目ほど食べたところで、少しだけ気分が悪くなった気がした。
この際、無理をしてでも全部と思って、鍋底が見えるまで食べ尽くした。
だが、やはり苦手なものはダメだ!
とても気持ちが悪くなって来た・・・
慣れない物を食べようなどと、もう決して思わないようにする。
いつまで決心が変わらぬものか、なんとも言えないが。