スウェーデン飯盒を使って、絶対に焦げを作らない炊飯を考えた。
これまで、いろいろな方法でアウトドア炊飯を試して来た。
しかし、けっこう火加減やら時間やら難しいと思った。
最近では不織布のダシ袋を使う方法を試し、けっこう上手い具合に炊けた。
しかし袋が小さかったのか、イマイチふっくら感に物足りなさがある。
初めはたしかに、炊飯器と遜色ないと感じたのだが・・・
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僕はご飯の焦げが嫌いで、焦げ臭さがご飯に移るのも嫌いである。
「おこげ」などと愛着を持つ者もいるようだが・・・
そこで、今回は絶対に焦げを作らない、ダシ袋以外の方法を考えてみた。
まず、なぜ焦げてしまうのか・・・
それは鍋の底の温度が、米を焦がす程まで高温になるからである。
炊飯時に水分が蒸発して、鍋の底の水分が無くなった時が炊き上がりである。
が、水分がなくなっても加熱を続けると、その後の鍋底はどんどん温度が上昇してしまう。
鍋底の水分が残っているかどうかは、透明の鍋でなければ見えない。
ではどのように判断するか、パチパチとする音や焦げ始めの匂いでするのが普通である。
フタから漏れる水蒸気の具合で判断する者もいるが、パチパチ音の方がよく分かると思う。
いずれにしても、水分が無くなって鍋底の温度が上昇し始めた時を察知する事である。
ほんのりキツネ色とか・・・
上手くやればその程度の焦げで済むかもしれないが、かなり神経を使う事だ。
他の事をやりながらでは、一寸した気の緩みでタイミングを逃してしまう。
他には経験的に燃料の量を調節して、炊き上がりのタイミングで自然消火する方法もある。
だが、これは気温、水温、風当たりなどで一様ではないので、あんがい難しそうだ。
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これからスウェーデン飯盒で、絶対に焦げない炊飯を始める。
やり方は簡単で、ずっと試したいと思っていた。
ただ、ちょうど良い器具がなかったので、出来なかったのだ。
たまたま昨日、スウェーデン飯盒を眺めていて、これなら出来るかと思った。
まず、米1合を洗って米の1.2倍の水に数十分浸しておく。
そして、フタにある段差の少し下まで水を入れる。
いよいよ火にかけるが、フタを下にして飯盒を重ねて置く。
そしてフタ代わりに、アルミホイルをかぶせる。
これで分かるとおり、これは湯煎での炊飯である。
火力は中火にしたが、けっこうフタの隙間から熱湯が吹き出す。
フタに入れる水の量を少し加減する必要があるかと・・・
時々、中を覗いてみたが、煮立つような事はなかった。
そして25分間経ち、適当に入れた燃料がなくなり火が消えた。
けっきょく、飯盒の中は沸き立つような事がなかった。
その後、15分間ほど蒸らしをして放置した。
これが炊き上がり、当然ながら焦げはまったく無い。
食べてみた感想:
僅かにザラツキ感があるが、芯が残ったような固さはない。
あまり旨みはないが、食べるのが嫌になるような味ではない。
米粒はそれなりに膨らんでいて、見た目は決して悪くないと思う。
今日は初めて試してみたが、次回は多少の工夫を考えてみよう。
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そもそも、この炊飯方法は昔の炊飯器を思い出したのが発端である。
かつて我が家で使っていた電気炊飯器がこれで、外釜と内釜の間に水を入れる方式だ。
僕はこの炊飯器で炊いたご飯を食べていたから焦げ知らずで、焦げが嫌いなのかもしれない。
http://www.nipponsei.jp/hajimete/hajimete02_01.html
ご飯炊きは、なかなか難しいものだなぁ