僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
願掛けで、息子と共に高だか50mほど高さの丘を駆け上った?
いや、ヨタヨタ歩きに近いのだが、息切れがして胸が痛くなって・・・。
どうしようもないよなぁ。
道は険しい、岩は濡れて滑り、手掛かりもない。
雨水のせいだろう、道はV字のようにえぐられている。
V字溝の底は幅が狭くて足が入らないから、脚を広げてV字の斜面に押し付けるようにして登った。
何度も曲がりくねるS字状の道か溝か分からない所を、「はぁはぁ」しながら登ったのだ。
こんな時に限ってニトロを持っていないのだから、まさに神頼みである。
うむ、このような場所で死にたくはないよ。
僕の死に場所は、ずっと決めているのだから!
そもそも、息子が願掛けを言い出したので案内したのだ。
そこは僕が幼い頃から親しんだ場所で、遊び場の範囲だった。
丘の頂上には小さな祠があり、年に一度くらいは手入れがされているようだった。
だが今はどうだろう、今日の様子では感じられなかった。
この丘はなかなか面白いんだぜ。
小さな洞穴を進むと、出口が絶壁になっていたり!
僕が小学生の頃に見つけたのだが、当時は太っちょの奴は通れなかったよ。
祠は絶壁の上にあるが、この絶壁には幾つかの洞穴の口が見えていた。
何か神仏を祀ったような所もあり、どのようにして作ったのか不思議でならなかった。
今は無残なので、壁面を見ても雑草で見分けられないだろう。
ともかく、失われつつあるものを防げなくとも、存在した事を伝えられて満足した年末であった。
おまけ:
もし僕が途中で息絶えてしまったら?
息子「もしもし、オヤジが死んじゃったので救急車お願いしまぁ~す」
とか、携帯で明るく通報している姿が目に浮かんで・・・
家に帰った僕が、しばらく機嫌が悪かったのは確かである。