母の朝食に毎日欠かさずに、目玉焼きを作っている。
僕の仕事の都合で僕が家を空けている時には、温泉タマゴで代用していた。
前日に温泉タマゴを作って、それを翌朝に食べていたのだ。
温泉タマゴは簡単に作れるので、家庭で作れば鮮度も良いし安心だ。
ところで温泉タマゴは、母にはちょっと物足りないようで・・・
目玉焼きの方が良いと言うのだが、要は白身がシッカリ固まったのが好きだと。
しかし、胃全摘をした体にはどちらが良いのか?
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ともかく、母のための目玉焼きは、このような作り方をする。
Lサイズの新鮮なタマゴを用意するが、賞味期限が最低でも10日以上先のもの。
ノンスティック加工のフライパンを5秒間ほど強火で熱してから、火を極弱火にする。
フライパンにサラダ油を垂らして馴染ませて、タマゴを割りいれる。
火加減は消えそうな程に弱く、タマゴを入れた時にジュンと音がしない温度を維持する。
すぐにフタをして数分間待って、固まり具合を確かめる。
黄身の周りに固まらない白身が帯状に残る状態で、塩とコショウをパッパとふる。
フライパンをゆすり、タマゴをフライパンの全体に滑らせてから、もう一度フタをする。
30秒ほどしてから、皿に移して出来上がり。
仕上がりは、タマゴの表面が白く曇らない事と底面に焦げが無い事だ。
ヘリの部分が多少焦げてしまう事もあるが、なるべく避けたい。
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僕が食べる目玉焼きは、母のを作り終えたフライパンに油を足してから作る。
初めの火加減はそのまま極弱火で、やはりジュンと音はしない温度だ。
そしてフタをして固まり具合を確かめてから、中火にして底を焦がす焼き方をする。
初めに火を強めないのは、白身に気泡が出来ないようにするためだ。
母のも僕のも、黄身はぜんぜん固まっていないが十分に暖かい。
生卵よりは、少しだけ黄身の粘度が高い程度だ。
母はこれまでずっと、生卵を食べると腹具合が悪かったが、この目玉焼きなら大丈夫。
生卵に近い食べ方が出来ると、たいそう喜んでいる。
なお、僕は日によって生卵と目玉焼き、または玉子焼きのバリエーションである。