製作・テスト中のゴトクについて。
暇にまかせて作っているゴトクは、このようなものである。
エスビットのポケットストーブの両側に、ステンレス板を立てて覆う。
これはトランギアTR-B25を使う時に、エスビットのゴトク部分の高さが足りない分を補うため。
そもそも固形燃料の使用時の、風防にしようとするものではない。
しかし現在の形では、それなりの風防代わりになるはずである。
ステンレス板を立てただけでは、内または外側に倒れるのでステンレス板を固定する必要がある。
このような細い桟を二つ使い、両側のステンレス板の橋渡しをして井桁の格子にして固定。
井桁格子は細い缶飲料を載せるゴトクにする考えがあり、桟の上側には缶飲料を載せる凹を切ってある。
凹を缶の径に合わせる事により、缶が横ズレせずに固定される仕組みと共に炎の逃げ道でもある。
現在は中央寄りの位置に桟を配置しているが、燃焼テストの結果によっては位置変更をする事もありうる。
2枚のステンレス板と2本の桟は、自由なサイズにする事が出来ない。
エスビット本体内に納まる大きさで、薄く作らなければならない。
これらの部品が嵩張るなら、携帯が不自由になりポケットストーブの意味がなくなる。
写真は、エスビット本体内に部品を収納したところ、桟が斜めだが実際には真っ直ぐに置く事が出来る。
2枚のステンレス板はL字形で、エスビット本体の底を囲い込む構造にしてある。
ステンレス板はゴトクなので鍋の荷重がかかるが、荷重をステンレス板だけで支えている。
その理由は、ステンレス板をエスビットの底板に載せるとエスビット本体破損の恐れがあるからだ。
エスビット底板は貧弱なハトメで留められているので、大きな荷重に耐えられないだろう。
ステンレス板を単なる風防にするなら問題ないが、ゴトクに使う事は危険な事である。
トランギアTR-B25が、エスビットの底面の空気穴を塞いでいる。
このため底面からの空気流入は、側方の折りたたみ部分からだけになる。
トランギアの火口はゴトクの上の方なので、底面からの空気流入がなくても問題はないはずだ。