僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
いまだに、幽霊に出会ったことがない。
だけど、ドキッとした思い出はある。
ほんの一瞬だったけど、びっくりしたよ。
ちょうどお盆の頃だった。
僕は友人宅からの帰り、丑三ツ刻に夜道を歩いていた。
周りが墓場で細い道が曲がりくねった四つ角で、アッと声が出そうになった。
出合いがしらに、ぼぉ~とした青白い光が・・・
背後には影が二つ浮かんで見える。
牡丹灯篭を知らなくっても驚くよ!
相手も驚いていた。
まさか、こんな時刻に人と出会うと思っていなかったんだろう。
そりゃ僕も変な時刻に歩いていたけど、相手だってそうだ。
なんで、こんな時刻に歩いているんだよっ、しかも変な提灯をぶら下げてる。