夏の庭は西日が強くて、とても暑くてかなわない。
そこで数年前から、日除けを作って夏の午後を楽しんでいる。
日除けを作る前の夏の庭は、日暮れてからしか出られなかった。
初めは簡単に考えて、園芸用の支柱を使ってスダレを立てかけた。
しかし、強風に煽られて支柱が曲がったり折れたりして長持ちしなかった。
その後は単管という足場などに使われるパイプを使い、強度を上げるなど工夫をした。
そのうちスダレの傷みが目立つようになり、また扱いも面倒であったので日除けシートに替えた。
風通しが良いと宣伝文句があったのだが、使って見るとどこが風通しというほど通らない。
それでも強い西日を遮っているので、今日まで我慢して使い続けている。
ところで天井にも日除けをしないと、庭に出られるのはよほど陽が傾いてからになる。
日除けシートが謳い文句どおりの風通しにならないので、どうするか悩むところ。
そこで思いついたのが農業用の遮光シートで、家庭用サイズで2m四方で端の処理とハトメの付いた物を使う事にした。
この遮光シートは網状でスケスケ、本当にこれで大丈夫なのかと思った。
実際に使って見ると、あんがい具合が良くて真昼の炎天下の刺すような暑さを感じなくなる。
光と風の通り具合がちょうど良くて、天井に使っても圧迫感が少なかった。
現在は遮光シートを二枚使っているが、四枚も使えばかなり広いスペースが出来る。
だが、我が家の立地からすると午後からは二枚で十分な日陰になる。
午前中は11時前くらいまでログハウスの影が出来るので、無理に四枚も使う必要がないと思う。
それにログハウスの影が無くなる頃から数時間は、外に出ている暇はない。
また、仮に日陰が出来たとしても、昼前から午後2時くらいの間は暑い盛りである。
どうでも、好んで庭に出て何かをしようとする気も起こらない。
この写真は先日7月30日の正午頃で、影の出来具合からすると太陽は真上か?
時間が経つに従って、影が左に伸びて午後3時頃には1.5倍くらい左に寄る。
すると西日が右側から差し込んで来るので、右側の影が徐々に無くなってしまう。
そこで、西側には日除けシートを降ろして西日を遮る事にする。
写真では、ストライプ柄の日除けシートが巻きつけられているのが見える。
この写真は一昨年2013年7月21日の夕方5時頃で、強い西日が当たっている。
当時は西日除けにスダレを使っていたが、スダレは見た目ほど涼しくない物であった。
写真の上端に少し写っているが、天井の遮光シートの透け具合が分かるだろうか。
このような透け透けの網状でも、けっこう日差しを和らげてくれる。
いろいろ試して分かった事は次のとおり。
* スダレはあんがい日差しを通し、目隠し効果は60%くらい。
* スダレの風通しは悪くて、見た目ほど涼しくない。
* スダレの重量と共に、風通しの悪さで大きな風圧を受けるので頑丈な支柱が必要。
* スダレは風雨のため一夏でかなり傷んで見た目が悪く、また日除け効果もかなり落ちる。
* 日除けシートはサンシェード名で売られていた物で、細かいメッシュで風通しがほとんど無い。
* 日除けシートは日差しを通さず目隠し効果は90%くらいで、夜間でもよほど明るくしないと透けない。
* 日除けシートは風通しが無く、かなりの風圧を受けるので頑丈な支柱が必要。
* 遮光シートは日差しを通し、刺すような暑さが和らぐが目隠し効果は0%。
* 遮光シートは、スダレと日除けシートに比べて格段に軽くて風通しが良い。
* 遮光シートはあまり使わず丸めたまま一年間風雨晒しであったが、特に劣化は感じられない。
だいたい以上の事が分かったが、スダレを使うと風情があるが毎夏ごとに買い替えが必要だ。
しかも大きく嵩張り廃棄処分に手間が掛かるので、シート類の方が扱い易そうである。
目隠し効果が不要ならば、遮光シートが十分に日差しを遮り風通しもあるので良いだろう。
その上、重量も軽く小さく畳めるので収納保管もし易い。
参考:
いろいろ試行錯誤して設置したので、遮光シートの張り方に戸惑ってしまった。
現時点で去年の最後の張り方が良かったと思うので、今年も再現してみた。
遮光シートと張り綱の位置を図で表しておく。
左のくの字はログハウスの屋根で、ここに遮光シートの張り綱を引く。