僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
寒い地方では大雪で被害が出ているという。
こちらは雪が珍しい所なので、ニュースを見て驚くばかりだ。
たしか、十数年に一度くらいは20~30cmの積雪があったような気もする。
それでも、この辺では大雪なのだ。
子供の頃に大雪が降った。
学校が休みになって子供らは大喜びで、初めて雪ダルマを作った思い出がある。
雪国の雪ダルマを見たことはないが、僕らが作ったのはうす汚い泥混じりの雪ダルマ。
雪玉を転がすと、雪が薄いので地面からそっくり剥がれてしまうのだ。
枯れ草や土が混じって、汚らしいこと。
雪の翌日はたいがい晴天であった、しかも学校は休みだ。
午後になると陽で緩んだ雪が屋根から垂れ下がり、ドスンと落ちる。
近所を歩き回ると雪が落ちきれない屋根がたくさんあるが、これが楽しい遊びになる。
雪合戦のように雪玉を作って、屋根から垂れ下がった雪の分厚いカーテンを狙って投げるのだ。
数人掛かりでやるのだが、投げた雪玉で雪のカーテンがそっくり落ちたら勝者だ。
神社やお寺の屋根は大きくて、雪のカーテンも半端ではない。
近所の屋根をやり終えると、次は神社とお寺に向かう。
だが、この手の屋根の雪は垂れ下がっていない事が多く、早くても翌日の夕方になるまで待つ事になる。
翌日は学校も普通に登校して、帰り道に遠回りで現地に向かって遊んだ。
当時、誰一人として屋根の下に立とうとした者はいなかったが、今になって思えば危ない遊びだったかも。