僕が子供の頃の家で暖房というと、小さな火鉢と猫のコタツであった。
農家で大きな囲炉裏や堀コタツなどを見かけては、暖かそうだと思っていた。
これがネコである(画像はネットでパクリ)
我が家のコタツは、木の枠に猫を入れて布団を掛ける小さなもの。
足を伸ばして暖まる事は出来ず、膝くらいがせいぜいである。
小さな家の狭い部屋とは言え、火鉢を猫のコタツでは寒くてたまらない。
が、子供の僕は実はさほど寒く感じていなかったのかも知れない。
あるいは、あまりに昔の事なのでその時の寒さを忘れたのだろうか。
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ある寒い日の晩に、母が電器店の人を連れて来た。
大きな箱に、電気コタツと書いてある。
この日から我が家では、足を伸ばせるコタツ生活が始まった。
肌色の4本の脚をコタツにねじ込んで組み立て、スイッチを入れると真っ赤に光る。
ラグビーボールのような赤い電球みたいな・・・
母は突然にコタツを買う事にしたらしく、コタツ布団は用意していなかった。
今のように何でも売っている時代ではないので、家にある適当な毛布と布団を掛けていた。
その後に布団を買ったのか作ったのか分からないが、少なくとも数日間は間に合わせであったはず。
ところでこのコタツは故障もせずに、25年以上も使っていた。
途中で何度か電源コードが傷んで取り替えたが、コタツ本体とヒーターは壊れなかった。
このコタツを捨てたのは壊れたからではなく、あまりにも古くなったので安全を考えての事である。
コタツが木製なので、長い年月で木質が変化して燃え易くなっているかも知れない。
もし燃え上がるような事があったら、掛けてあるのは布団だから・・・
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ここまで書いて、僕は笑ってしまった。
僕のブログは自分用で誰に見せようではないが、それでも日に数十回のアクセスはある。
この記事を読んで、幾人が猫のコタツを正しくイメージするだろうか?
猫のコタツの説明で、木の枠に猫を入れると書いた。
飼い猫を何匹か入れて、猫の体温を熱源にしたコタツだと思っていないだろうか。
まぁ、それでも暖かくはなるだろうが・・・
猫もいろいろで、コタツになる猫、重量物を動かす猫、果ては宅配をする黒い猫まで。
あははは~~