僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
小・中学校時代の昼食は、いわゆる学校給食だった。
月曜~金曜日までは給食があり、土曜日は半日なので給食なし。
そう、今とは違って土曜日も登校していた。
毎日の給食はパンが主食で、9年間に一度も米飯は出なかった。
ほとんど食パンで、月に一度くらいはコッペパンを油で揚げた変わりパンの時もあった。
食器は金属製で、トレイ、パン皿と他にお椀の大小だったような記憶がある。
それらに、先端に切れ込みのある割れたスプーンが付いていた。
家の食事と大きく違ったのは、「ミルク」が出されていた事だ。
脱脂粉乳というらしいが、粉ミルクをお湯で煮た? 熱い飲みのもで評判が悪かった。
なにか匂いが気になるのだろう、僕はなんとも思わなかったが不味いという声を良く聞いた。
特に冷めると表面に薄い膜が張って、唇にくっついて嫌な感じだ。
もっとも、金属のお椀だから熱すぎても口を付けられないのだが・・・。
副食で思い出すのはカレー。
カレーといっても薄いもので、カレーを作った鍋を洗ったすすぎ水と間違う?
クジラの真っ黒で臭い肉が小さな塊で入ってたが、これは不味かった。
誰に聞いても給食は不味いと言っていたが、残す者はいなかったようだ。
今ほど食生活が豊かではなかったからだろう、不味くても喉を通らないということはなかったのだ。
ところで、学校を休んだ時がまた面白い。
家の近い者が下校時に、休んだ者の自宅までパンを届けるのである。
風邪で寝込んでいる夕方に、わら半紙に包まれた食パンが届く。
ああ、もう学校は終わったのかと、空しいような気がした。