何をするのも面倒で、コーヒーはもっぱらネスカフェ。
それが、先月の半ば頃からドリップで飲んでいる。
こうして幾日も続けてコーヒーを淹れるのは、何十年ぶりか。
一杯分を淹れるのは、器具とカップを温めるのが特に面倒に感じる。
それでもするのは、久しぶりにまがい物ではないコーヒーを味わいたくなったから。
タバコを毎日20本くらいを吸っているが、いつもの馴染みの銘柄に限る。
他の銘柄は、お金を貰っても吸いたくない程に感じる。
だが、唯一ピースだけは、たまに味わっている。
せいぜい、月に一度くらいだがピースを吸いたくなる時がある。
ピースで、ふと思い出したのが缶入りピース。
両切りピースが50本入った丸缶で、もちろん箱入りピースと同じタバコである。
若い頃に何度か買った事はあるが、最近は見かけないので売っていないのかと思っていた。
ちょっと気になるので調べたら、今でも製造販売しているそうだ。
そうと分かると、買ってみたくなるのが僕の性分である。
せいぜい月に2箱の20本程しかピースを買っているだけであったが、50本なら倍の量だ。
まぁ、それほど大きな違いでもなし・・・
しかし、見かけなくなった缶ピースを何処で買うのか?
ん~~~、
とりあえずコンビニで取り寄せを頼むと、二日目に入荷するとの事だった。
早ければ翌日なのだろうが、タバコの卸も毎日ではないので決まった日があるのだろう。
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久しぶりに手にした缶ピースは、とても懐かしく感じる。
同時に、こんなに小さかったかとも思った。
正面からの見た目は変わらないが、裏側には無粋な注意書きがデカデカとある。
缶底には賞味期限の刻印が来年の8月を示しているようなので、10ヶ月くらいの期間になる。
さて、さっそく缶を開けようと上フタを外すと・・・
昔の缶と大きく異なり、プルタブ式でタブを引っ張って開けるようになっていた。
昔の缶は上フタに小さな刃があり、それをどうにかして上フタを回して缶を開けたはず。
ともかく、パカッと缶を開けるとなんとも言えない良い香り。
箱入りを開封した時も良い香りだが、缶入りは50本入りのせいか香りの広がりが違う。
しばし開缶直後の香りを楽しんでから、一本を取り出し横にして鼻に近づけて嗅ぐ。
ほんとうに良い香りで、いつまでも嗅いでいたいと思う。
そろそろ火を着けて、軽く吸い込むと甘い香りが口中に広がる。
先ほどまでの香りはツンツンしたところがあったが、それが甘く変わった。
なんとも言えない良い心地になり、一時の幸せを感じて心身が落ち着いてくる。
やはり、ピースは旨いなぁと思う。