昨日は曇り空で、朝は小雨が降っていた。
息子は休みだったので、引っ越しの準備を進める。
そうは言っても晴れ間が出れば、いつもの休日のように自転車に乗りたいらしい。
天気予報は良くないのだが、近場ならなんとかという空模様だ。

寒いが自転車で行ったらどうかと声を掛けると、待っていたかのように。
さっそく支度を始めて、いざ出発という時にアクシデント、前輪がパンクしていたのだ。
一番先に自転車の具合を確かめてから支度をするように、僕はいつも言っていたのだがね。
すっかり身支度を済ませてからパンクに気付いたとは、これは先行きどうなるのか心配になる。

とりあえず、タイヤを眺めても異常がないように見える。
一旦、普通に空気を入れてしばらく放置する事にして、息子は役所関係の手続きに出掛けた。
その間に、もしタイヤの空気が抜けたならチューブ交換するつもり。
出掛けに息子が一言、「パンクだったら僕が直してくれても良いんだよ」と。
僕はイヤだよ、だいいち寒いからな。
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やがて、ホームセンターから息子の電話があり、衣装ケースを買う相談を受けた。
もともと我が家にあった衣装ケースを三つだったかな、くれててやったのだが。
考えると、段ボール箱詰めを新居で開梱するのが面倒だからと。
プラスチック製の積み重ねができる衣装ケースなら、湿気ないし便利なはずだ。
今なら夏物を使うのは半年先になるから、それまでにゆっくりと出せば良い。

ついでと言う事もあり、多いのは承知で五つの衣装ケースを買うように薦めた。
大きいが重ねられるので、自家用車に楽に積めるから持ち運びに心配はない。
ところが、意外な馬鹿者がいたもので・・・

ホームセンター内の台車でも、せいぜい三つしか重ねられない。
まるで、シャンパン・タワー状態になってしまうと言うのである。
おまえ、ほんとに馬鹿か。
本体だけ重ねて、その上にフタを重ねて置くんだよ！
これが、息子と暮らした日々の最後のマヌケ話になるのかどうか？
まだ数日あるので分からないが、ほんとに最後まで笑わせてくれる奴である。
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昨夜、今は使っていないシアターと呼ぶ部屋を覗いてみた。
ここは僕が映画を見るために家を建てる時に作った部屋で、今は物置代わりである。
そこに息子が積み上げ重ねた、衣装ケースに入った引っ越し荷物がある。
雑然とした室内だが、なんとなく寒々しく広くなったような感がある。
それから息子の部屋も覗いたが、パッと見ではこれまでと変わらないと思える。
よく見れば、あるはずの物が無かったりもするのだが・・・
まだまだ、いつもの生活感があり数日で空になるとは想像が出来ない。

今日は仕事から帰ったら、最後の荷造りをするそうだ。
荷物の搬出は明日の午前中で、今夜はいろいろ騒がしくなるだろう。
TV、パソコン、コタツなどは業者が荷造りをしてくれると言う。
それにしても、一人分の引っ越し荷物がなんと多いのだろうか。