息子が家を出て引っ越した事に伴い、思わぬ物が手に入った。
それは、息子が一度だけ使ったカメラである。
僕は機械物の取り扱いが苦手であり、息子も同様である。
たしか昨年だったか、とある事情で息子がカメラを手に入れた。
しかし一向に使う気配がなく、友人の結婚式で一度だけ数枚の写真を撮っただけ。
その後は部屋の隅で埃をかぶっていたが、僕も興味が無いので放置していた。
今年になって僕が動画撮りで遊ぶようになり、息子のカメラを思い出した。
僕にくれないかなと言うと、「だめ」の一言。
どうせ使いもしないのに、ケチなやつだと思っていた。
息子としては、何かの折に使えるかも知れないと考えていたとは思う。
それが、息子の引っ越し前日の昨夜になって一変した。
突然、僕にカメラをくれると言うのだった。
もう僕はカメラの事はすっかり忘れていたので、すぐに意味が分からなかった。
よく聞けば、僕が欲しがっていたからカメラを置いていくとの事である。
僕はカメラが欲しいとは思っていたが、何でも良いとも思ってはいたが。
実はそれほどカメラが欲しくはなかった、何故なら使い方を覚えるのが面倒だから。
この辺りが人の気持ちの難しさと言えば良いのか、不思議な事である。
前にも言ったが、どう考えても面倒くさがりの息子には使いこなせない。
僕も息子と変わらないのだが、少しは僕の方がマシというところ。
そこで、とりあえずカメラを貰っておく事にしたのだ。
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説明書は引っ越し荷物にしてしまったとの事で、手元に無いのが悔やまれる。
が、今はネットで見られる時代なので、あとで調べてみようと思う。
今はまず、カメラを手にしてみる事が初めである。
カメラを手にすると、なんとも言えず持ちにくい。
よく、こんな形のカメラを作ったものだと呆れるほど。
メーカーは無名ではない、オリンパスの物だった。
僕にとっては、どうせタダだからという気持ちである。
カメラが無いよりは、よほど良いと納得したのだ。
しかし、どう試してみても使い勝手が悪くて閉口してしまった。
ホールドがシッカリ出来ず、僕の手では滑って扱いにくし。
今夜は眠くなったので、続きはこの次にしよう・・・