畳の生活から離れて、たぶん20年以上になる。
家に畳があるのは一部屋だけで、後に息子は自分の部屋に簡易式の畳を使い始めた。
板の間でコタツが使えないという事が、畳を敷いた理由の一つである。
そういえば、息子は幼い頃から祖母すなわち僕の母の部屋でコタツに入っていた。
寒い冬のコタツは他の何よりも暖かくて、居心地が良すぎて離れられなくる。
塩辛を茶漬けにして「日本人で良かった」というような宣伝があった。
おもわず同じセリフを言ってしまいそうになる、コタツの魅力は大きい。
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昨日、古くなって弾力が失われたソファを捨てたので、自室に畳を敷いた。
息子の部屋に敷かれていた畳を三畳だけ剥がして、試しに僕の部屋で使うことにしたのだ。
この畳は普通の畳とは異なり、厚みが1cmもないほど薄い作りである。
それでも多少は弾力があり、薄縁の裏にフェルトを付けたような物である。
この畳に間に合わせで、キャンプ用の折りたたみテーブルを置いて座卓代わりにした。
僕は見慣れたテーブルなので、あまり違和感はないのだが。
テーブルの高さも、まぁこんなものかというか。
久しぶりの座卓のためか、どうも高さが高いような気がして落ち着かない。
そこで母の部屋でコタツに入って比べたが、コタツも高く感じた。
とりあえず、座布団を二枚重ねで敷いて座ると、なんとか高さがあったような気がする。
この座布団がまた問題というか・・・
座布団の中身が羽根なので、初めはもの凄い厚みでフワフワ。
しかし、座るとすぐにペシャンコになり綿よりも固くなるように感じる。
じっさい、綿よりも固くなっているかもしれない。
我が家には綿入り座布団が二枚しかなく、それは母の部屋で使っている。
問題の羽根入り座布団は五枚あるが、母が使ったのを見たことがない。
やはり、使いにくかったのだろうか・・・