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僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・

記 : きんかん
庭の端にある金柑を元日に手にしてから、すっかり忘れていた。
ちょうど一ヶ月が経つ昨日の朝、十時過ぎごろ思い出して収穫した。
枝にトゲがあるので、気をつけないと危ない。

初めは素手でもいだのだが、ハサミを使わないと上手く出来ない。
小さな剪定ハサミでパチンパチンと、やはり道具は必要だと実感。

たくさん採れて、どうしようかと悩む。
去年か一昨年か、金柑ジャムを作ったがあまり旨いとは思わなかった。
そのため、まだ一瓶が残っているはずだ。



そうこう考えながらパチンパチンやっていると、どこからか人の声がする。
聞き覚えがあるような・・・
それは息子夫婦の声で、僕はログハウスの陰にいるので互いに姿が見えない。
しかも、僕のいた所は敷地外でフェンスの向こう側だ。
僕は大きく回って、ちょうど彼らの後を追うように歩いて玄関へ。
ーーーーーーーーーー

息子は車に自転車を積んであり、一時間ほど経ったらサイクリングするそうだ。
元日に顔を合わせてからひと月だが、相変わらずに元気そうである。
みやげに酒を貰ったので、試しにちょっとだけ飲んで・・・

そのうち先日の豚モツ煮を見つけられたので、食べるように勧めた。
しばらくして、息子は妻を帰すために近所の駅に送った後でサイクリングへ出掛けた。
久しぶりだ、懐かしいと言いながら我が家の庭から通りへ出て行く。
わずか一ヶ月間だったのだが、走り慣れた道が懐かしかったのだろうな。

夕方、5時近くになってサイクリングから帰って来た。
日が延びたといっても暗くなるのは間近である、慌ただしく自転車を車に積み込む。
自室に置き去りにしてあった何かを探し、それを持って我が家から帰って行った。
そうそう、帰りに金柑を袋に詰めて持たせた。
この次はいつ来るのか分からないが、きっと暖かくて走り易い日になるだろう。

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