僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
小学生になる前の子供のころに、キリスト教系の小さな冊子を見た。
なにやら長い階段が空に向い、先のほうが雲に隠れてしまうまで続いている。
数人の人が階段を昇っている姿が描かれていた。
この絵を見た時は、かなりショックだった。
絵の中の人間は外国人で、これまで見たことのない描き方だった。
カラーテレビがない時代の目に、派手な色使いが目に沁みた。
今、日曜日になると数人の信者らしき人が連れ立って歩く姿を見かける。
たまに家に来て、冊子を置いていく事がある。
その冊子には、子供のころに見たような独特な雰囲気の絵が描かれている。
文章も多くあるが、外国の人名、地名ばかりだ。
内容は少し分かるところもあるが、ほとんどが良く分からない・・・
ところで、この冊子は自費で配っているのだろうか?
ずいぶんお金がかかるだろうと、余計な心配をしてしまう。
僕は暇つぶしに全部を見ているが、見ないで捨てられる事も多いだろうな。
しかし、この手の絵は僕になじまない気がする。
僕はいつのころからか、ある種の色に恐怖に近いものを感じる。
もしかすると、こういった絵が原因なのではないかと思う。