長い間ずっと、何の疑問も持たずに台所流し台の排水口にネットを使っていた。
もともと排水口には細かい網目のカゴがあるのだが、そのカゴの内側にネットを入れていた。
何のためにネットを使っていたのだろう?
排水カゴの網目よりもネットの網目が大きいので、ネットは意味がないと思った。
カゴの目詰り防止にもならないし。
どう考えても・・・
何事も時が経つと惰性になって、元の意味を忘れてしまう。
そして、やっと分かった。
排水口に溜まったゴミを取り出しやすくするために、カゴの中にネットを入れていたのだ。
ネットを引く抜いて、ネットごとゴミとして捨てるスタイルだった。
もしもネットを使っていなかったならば、排水口のカゴを逆さにしてトントンと軽く叩いたりする。
それは何かと手間がかかり、カゴを叩いた時に水気が飛び散ったりロクな事がない。
我が家の流し台には水切りカゴは置いておらず、大きな野菜クズはビニール袋に入れる。
その他の調理クズは、すべて流し台に流して排水口のカゴで受ける事にしている。
根菜の皮むきをするには水道水を細く出して、皮をむきながら洗い流すようにするのだ。
あらかじめ簡単に土を洗い流しはするが、丁寧に洗うことはしない。
我が家の排水口の目詰りは、その一番の原因がヌカ漬けの米ヌカである。
この時ばかりは排水口のカゴを引き抜いて、流水で内外をブラシで擦って洗い流す。
でも、たいがいはカゴを抜かずに流し台にセットしたまま、強い水流で上から流すせば解消する。
米ヌカを通さないほどの細かな網目のネットがあれば良いかとも思うのだが・・・
それほど細かいと水分の抜けが悪くなって、かえって使いにくくなるような気もする。
ストッキングのような物で試してみようかな、いろいろ売っているらしいから。