僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
小学3年生だったと思うが、鉄道の鉄橋を歩いて渡った。
レールの間に2枚の板が敷かれていて、人が歩けるようになっていた。
鉄橋の中央には退避場所なのか? 1m四方くらいの足場がせり出している所があった。
初めての鉄橋は怖かった。
レールの間の2枚の板は狭くて隙間があり、足元を見ないと歩けない。
だから足元を見る事になるのだが、板の隙間から20mくらい下の川が見える。
川に吸い込まれそうな気がして、チョッと目まいがした。
足を引きずるようにして、やっと真ん中まで歩いた。
ところが、真ん中にある待避所がもっと怖い。
角材の手すり枠があるが、せり出しているので前と左右から下の川が丸見えになる。
これは、たまらない!
もう一つの怖さ。
渡っている途中で列車が走ってきたら・・・
よく覚えていないが鉄橋の長さが50mくらいあっただろうか、怖いと思えば長く感じるものだが。
仮に50mだとして、轢かれないようにするには最低でも25m歩いて真ん中の待避所だ。
田舎の鉄道で1時間に1本しか走らないから、列車が通過してから頃合をみて渡った。
単線だから上下がどこかの駅で交換になるので、1時間に1本といっても単純ではない。
交換駅の違いで、少しの間隔で上りと下りが通過する事がある。
さて、そんな事を何度か繰り返していると、高い所の恐怖も消えた。
終いには、レールの両端に飛び出している枕木の上を平気で歩けるようになった。
ところで、今はどうだろうか?
さっぱりである!
1mくらいの脚立の上に立つだけで、足が震える。
一度覚えた事は忘れないなんて、そのような事はないようだ。
大昔の事だから、こんな危険な遊びもしたが・・・
今やったら、すぐにしょっ引かれてしまうだろうなぁ。
また当然、このような事をしてはならないのだよ。