僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
家の片付けをしていたら英語の学習教材が出てきて、
中学で初めて英語を習った時の悪夢のような日を思い出した。
昔の田舎で英語を耳にすることは、ほとんど無かった。
TVも吹き替えだったので、外国ドラマを見て「この外人は日本語が上手だ」なんて言う始末。
そう、外人が日本語を喋っていると思っていたのだ。
さて、英語の担当は若い女性の先生だった。
先生が「ディス イズ ア ペン」と言い、続けて生徒が復唱する。
こんな感じの授業が、初めて録音教材を使った日にメチャメチャになった。
「ポンポン」 「でっせっさぺ~」
これが今まで教えられていた「ディス イズ ア ペン」の本当の発音か!
ちなみに「ポンポン」は、始まりの合図音だ。
発音がまったく違う驚きに、笑いがこみ上げてくる。
田舎といっても東京に近く標準語で育って来たので、「でっせっさぺ~」が何処かの訛りに聞こえるのだ。
しかも中年女性のような声だったので、可笑しさが倍増した。
そこに誰かが「でっせっさぺ~、でっせっさぺ」と繰り返し言いながら、阿波踊りのように踊りだす。
教室内は大騒ぎになり、先生は泣き出して逃げてしまった。
それ以来、英語を学ぶことに気が入らなくなった。