子供の頃にクリスマスをどのように過ごしたか・・・
母が買って来た丸い小さなデコレーションケーキを、午後のおやつに食べた。
ただそれだけで、宗教じみた事は一切なかった。
近所のどこの家も大きな違いはなく、きっと同じようだったと思う。
あの頃のケーキは、今ではしつこくて食べられないかもしれない。
そういえば、銀の小粒が散りばめてあり、ヒイラギの葉の緑と調和していた気がする。
ただ、仁丹という銀の小粒を知る者には独特な臭いと苦みを思い出し、微妙な小粒だと思う。
しかも、口中に広がってブチブチとした感触が広がって・・・
けっきょく、何だよあれってという、どうしようもない物として思われていたのかな?