一昨々日の月曜日の晩は雪が降り続いて、何時頃であったか20分間くらい停電した。
少し様子見してから、石油ランプを灯して明かりにした。
せいぜいロウソクほどの灯りだが、それなりに役立つものである。
LED式の懐中電灯も使っているが、長い停電時には石油ランプが気持ちを落ち着かせてくれる。
ような、気がする・・・
小さな携帯ラジオを聴きながら、オレンジ色に揺らぐランプの炎がなんとも・・・
僕は赤っぽく暗い光の照明は嫌いなのだが、この時ばかりは嫌いでなくなるのが分からない。
しばらくして停電から復帰すると、急に白い光で部屋を照らす照明。
いきなり現実感タップリの衝撃を受けて、まるで夢から覚めたように感じる。
灯りというのは、なんとも不思議なものである。
その日の午後は散髪に行ったのだが、夜に大雪が降るとは思えなかった。
あくまでも天気予報だし、たぶん降らないと勝手に決めていた。
それが停電までするような雪降りになるとは・・・
そうそう、冬に散髪に行くと床屋が必ず言う事がある。
・・・散髪して・・・ 寒くなったでしょう!
これ、僕の地方では定番のセリフになっている。
髪が長くなるから切るという、昔風の習慣が生み出した文言か。
今の時代の多くの人は、スタイル維持のために床屋に行くのだろうし。
だから散髪で寒さを感じるほどに髪の長さに違いが生じる者は、たぶん少ないかと思う。