寄せ植えを作った覚えはないのだが・・・
使わなくなったプランターを、土を入れたまま放置してあった。
いつであったか庭の除草をした時に、ヒヤシンスの球根を掘り出した。
そのうち暇があればヒヤシンスを植え替えようと、とりあえずプランターに投げ入れた。
実はあまり気乗りがしなかったので、ヒヤシンスが枯れても良いと思っていたのだ。
それから一年後、放置してあったプランターにヒヤシンスが花を咲かせた。
水遣りもせず放置して夏を超え、よくぞ枯れなかったものだ。
だが、よく考えれば球根なので水遣りしなくても大丈夫なのかな・・・
そして次の年、プランターの真ん中あたりに小さな木が生えて来た。
見覚えのある姿で、それは庭木のコノテヒバだったかな?
我が家のコノテヒバ?は、毎年たくさんの種が出来る。
その種がプランターに飛んで芽を出したのだろう。
プランターには芝が生え枯れているようだが、なにか哀れな雰囲気で良い感じか。
なんの手入れも肥料もやらないから、ヒヤシンスが貧相に咲いている。
青いヒヤシンスの元は20年くらい前に、息子が小学生の時に水栽培で学校から持ち帰ったもの。
その他の赤、白、黄色は同じ頃にホームセンターで球根を買って庭に植えたはずである。
いつであったか、庭に出ると良い香りがした。
きっと綺麗なお姉さんが来たのに違いないと思い、周りを見たが誰もいなかった。
風に乗ってくる香りを突き止めると、それはヒヤシンスであった。