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僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・

記 : ドジョウ
母が昨日の夕方に、ドジョウを食べたくなったと言った。
夏も暑くなったので、精のつく物を食べる魂胆だ。
それなら明日にでも買おうと思って・・・

そして今日は母の散歩がてらでドライブ途中に、ドジョウを買いに行こうと声がかかる。
僕は都合でドジョウを買いに行こうかと思っていたので、なるほど良いタイミングだなと思った。

散歩がてらには遠い所だが、自動車なのでなんとかなるかと。
運よくドジョウが買えたので、母はたいそう喜んでいた。

時刻はすでに13時半を過ぎで、いつもなら昼食の頃だが今は車中である。
あと20分間もすれば自宅に戻るが、昼食メニューを決めていない事を思い出した。

「今日のお昼は何にする?」
「いきなり言われたから、咄嗟の事で分からない」
「あれはダメ、これはダメと、いろいろあるからなぁ~」

「ドジョウにしよう、ドジョウが食べたい!」

「さっそくドジョウかぁ、食べたいと思うならそれが吉日だね」

すでに14時過ぎの遅い帰宅後に、少しばかりの遠出で疲れた母は休みたいと横になった。
僕は休む間もなくゴボウをササガキにして、その間にドジョウを清酒で眠らせて。

だいぶ遅い昼食になったが、母はドジョウを美味しいと食べながら満足と感謝をしている。
僕は、少しばかり甘めに仕上がったドジョウ鍋だが、この次はもっと旨く作ると返答をした。
それにしても、食べたい時に食べられたと喜んでいる様が、子供のようで可笑しかった。
今日のドジョウは買った半分を使ったので、また数日後に残りを作る事にしよう・・・

僕もビールを飲みながら食べたのだが、その際に醤油を足して辛めにして旨くなった。
やはり、この時期はドジョウでも食わなきゃヤッテらんねぇと・・・

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