もう2週間ほど前の事であるが、カツオ刺身でカツオ丼を作った。
今年はあまりカツオ刺身を食べていなかったので、たまには刺身を食べようと買ったのである。
ところが、そのカツオは硬くて味が悪かったので刺身で食べる気を失くしてしまった。
たまに同じような事があり、年に3回くらいは諦めて刺身を捨ててしまう。
不味いカツオは濃い味で角煮のように煮れば食べられるが、僕はあまり好まない。
息子が家にいた頃は角煮にするか、フライパンで照り焼き風にした事もある。
だが、息子がいなくなってからは捨てるばかりであった。
僕がカツオを刺身以外の食べ方を好まないのは、身が硬くなってしまうからだ。
マグロもやはり硬くなるので刺身しか食べず、カジキの味噌漬けなども避けている。
煮ようが焼こうが炒めようが、調理方法でも硬い魚だと思っている。
さて、今回は刺身でも硬く感じたカツオである。
どうしようもなく、捨てようとした時に思い出した。
カツオ丼にすればなんとか・・・
ふだんカツオ丼を作る時には、刺身でも旨いカツオしか使わない。
だが、カツオを醤油漬けにして一晩おけば、なんとか食べられそうな気がした。
柔らかいカツオ刺身も醤油漬けにすると身が硬くなるので、似たようなものだろうと考えた。
味の悪いのは誤魔化せないのでヅケ刺身には無理だと思い、酢飯と合わせてカツオ丼にした。
おろしショウガとワサビを溶かした醤油にカツオ刺身を一晩漬け込み、小さなぶつ切りにする。
その刺身ぶつ切りをインゲンと一緒に酢飯に混ぜ、盛り付けは紅ショウガ、焼きのりを使う。
口の中でインゲンの硬さがカツオの硬さを誤魔化し、酢飯がカツオの味をなんとか並みにする。
今回のカツオ丼、なんとか食べられるレベルまでになったが・・・
やはり、元が悪いので旨いとまではならず、1/3ほど残してしまった。
次の写真は17年前のカツオ丼の写真であるが、これは旨かった記憶がある。
当時は、しょっちゅうカツオやマグロで酢飯の丼を作っていた。
マグロ丼も食べたいのだが、今はいかにもマグロ刺身の値段が高くて躊躇してしまう。
どうせなら清酒を飲みながら、丼よりも刺身で食べた方が旨いとか考えてしまうのである。