今日は緑内障治療のための三度目の検査を行い、いよいよ治療を始める事になった。
治療と言っても点眼薬を使うだけで、治療が原因で普段の生活に支障が出るような事はない。
悪化を防ぐだけが最善策で良くなる事はないし、これが生涯ずっと続くのかと思うと気が滅入る。
今日は息子が近所の病院で受診すると言っていたが、病院帰りに眼科へもやって来た。
時間の都合が良かったので、息子も診察に付き添う事になった。
息子は遺伝の事を心配していたようだが、果たして緑内障は遺伝するという。
もしかすると、母が緑内障だったので僕にも遺伝したのだろうか。
そして、いずれ息子も発症する時がくるのだろうか・・・
僕はたまたま目が充血炎症して眼科で診察をした際に、緑内障を疑われる事になった。
これは偶然に緑内障を見つけられたという事で、一言でいえば運が良かったに違いない。
母の緑内障はいつ頃からか知らないが、ずっと前から目の具合が悪くて眼科通いをしていた。
50年くらい前には眼科通いしていたのだが、緑内障の話は後になってからである。
晩年は片目は緑内障で視力が無く、もう一方は白内障で最後は人の顔も見分けられなかった。
最後の半年くらいになると、よほど見えなくなっていた。
それでも食事の時には食べ物の見分けがつくようで、なんとか食べていた。
母は時々、目が見えなくなった事を嘆き、どうしたら良いのか分からないと言っていた。
年をとり身体が不自由になり、目も見えないのはどんなにつらい事であろうか。
僕ならきっと生きては行けないと思う・・・