台風15号で千葉県が大停電になり、幸い我が家は三日間で復旧した。
その後も停電したままの地域があり、数えるとすでに十日間になる。
昨日のニュースによると、千葉県では停電の後で腹痛になった者が多いとか。
長期間の停電によるストレスで胃腸の働きが弱くなったか、冷蔵庫で保存した物が原因かという。
停電で冷蔵庫内温度が上がって庫内の食品が傷み、それを食べたのではないかと。
じっさい我が家の冷蔵庫の温度変化を思い出してみれば、たしかに冷蔵庫内の食品が傷んでいた。
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我が家の冷蔵庫は三段式で、上段が普通の冷蔵室でチルド室付き、中段が冷凍室で引き出し式、
そして下段が野菜室である。
冷蔵庫のカタログでは容量400リットルだった思うが、今の時代では並みの容量だろうか。
停電の発生は明け方だが、翌日の夜の時点で冷蔵室内は室温より少し低い程度まで上昇していた。
冷凍室の1Kg袋市販氷は1/3くらい融けており、その他の食材もなんとなく柔らかい感じだった。
野菜室はいつもより少し温度が高いように感じたが、気になるほどでもない。
冷蔵庫の構造によるだろうが、冷凍庫が中段にあるから下段の野菜室の温度が保てたのだろうか。
ずっと昔の我が家には氷式の冷蔵庫があったが、それと同じ原理で野菜室が冷えていたのかな。
停電三日めの昼前は冷凍室の市販氷もあらかた融けてしまい、冷凍品はグニャグニャだった。
それでも野菜室は室温よりは冷えていたが、冷蔵室はまったく室温と変わらなかった。
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今回の我が家では、冷蔵庫内の食品被害は少なかった。
停電の二日前に冷蔵庫内の整理と清掃を行ったので、もっと前から食品を減らしていたからだ。
たまたま運が良かったが、そうでなければ肉や魚などの冷凍品で高額な被害に遭うところ。
卵は10個入りパックを開けたばかりで、期限まで十日以上あったから大丈夫。
野菜室に卵パックを移動して、温まらないようになんとか切り抜けた。
魚は塩鮭の切り身が二切れ冷凍室に残っており、これは停電二日めと三日めに焼いて食べた。
豚肉の切り落としが600gくらい冷凍室に残っており、停電3日めに全量を生姜醤油に浸けた。
生姜醤油に浸けておけば長持ちするし、じっさい最後に使ったのは一週間後の昨日である。
ただし、生姜醤油浸けの翌日からは電気が復旧したので、それからはチルド保存していたもの。
納豆が冷蔵室に4パック残っていたが、柔らかくて少し様子が変である。
匂いはあまり変わらないと思ったが、ままよと食べてみるとアンモニア臭が強い。
もともと腐っているような食べ物なので、見た目も糸を引くし限界がよく分からない。
それから食べ続けていたが、今のところ身体に異常はなかったので良し。
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冷蔵庫について考えると、停電に対しては冷凍庫の食品なり氷をたくさん保存するのが良い。
ただ長期停電になると食品がダメになるので、水道水を袋で凍らせておくのが安上がり。
他と比べて三日間という短い停電であるが、それでもかなり酷い目にあったと思う。
だから、いまだに停電や断水中の地域ではどれほどの苦難かと思うと胸が痛む。