僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
TLUDストーブをネット画像に真似て作ってみたが、うまく燃えずに失敗だった。
点火直後は勢い良く炎が上がったが、燃料の木片から直に炎が出ただけで立ち消えしてしまった。
この時のストーブ内筒を見ると、上の方は缶が焼けて変色している。
だが下の方には変色がなく、木片にも焦げ跡がない。
これから原因を探るが、物が燃える条件に当てはめて確かめる事にする。
物が燃えるには「燃える物、酸素、温度」が必要で、燃焼の3要素と言う。
燃えている最中でも、3要素のどれかが無くなると消火してしまうのだ。
まず、燃える物から確かめる。
物は燃えやすい物質である事が条件であり、今回は木片が物にあたる。
今回の木片は数年前から保存してある枯れ枝で、十分に乾燥している。
木の種類はアンズで、径3cmくらいの物を縦割りにして内筒に合わせた長さに切った割り箸状の物。
この木片を縦にして内筒に詰めたが、木片間には隙間があり緩めである。
うまく燃えなかったのは、木の種類にも関係があるかもしれない。
松や杉などの油分の多い木と、アンズではかなり燃えやすさが違うだろう。
だが手持ちの木はアンズしかないので、形状を変えて試す事にした。
小さい物の方が燃えやすそうなので、割り箸状だったものを2cm角くらいのチップにした。
このチップを試したが、これも初めと同様に燃えずに立ち消えしてしまった。
しかし、これらの2種類の形状は普通の焚き火として燃やすと良く燃えた。
したがって、今回のアンズの木片が燃えにくい物という事にはならない。
次は、酸素を確かめる。
酸素を確かめるといっても空気の事だ、黒いボンベに入っている物ではない。
内筒と外筒の下方側面に16箇所の穴をあけて、空気の取り入れ口としている。
この穴の大きさや数は、何の根拠もなく適当にあけたものだ。
ただし木片を蒸し焼きにするので、空気が多過ぎないよう底には穴をあけなかった。
木片が普通の焚き火で良く燃えても、内筒で立ち消えしてしまうのは酸素不足になってしまうのだろう。
穴の数を増やすか大きくするか、または底に穴をあけるか思案した。
しばらくして、まったく別の方法を思いついた。
内筒の底にスノコ状の物を使って、上げ底にする案である。
これなら空気の流れが良くなり、酸素不足が解消するかもしれない。
ビールの空き缶でスノコ代わりの物を作り、内筒の底に置いてみた。
前の割り箸状とチップ状の2種類の木片で試したところ、両方ともとても良く燃えた。
内筒の底に置いたスノコ代わりの物、青いマークのところに小さな空気穴をあける。
スノコを使った時の燃え方であるが、木片そのものが燃えるのではなく内筒の上方にある穴から炎が出ている。
どうやら、木片が蒸し焼きになってガス化されているようである。
これは、目標としていた燃え方である。
その後に何度か試してみたが、その度に上手く燃えたので成功と判定しよう。
炎が消えた後は、内筒の木片が真っ黒な炭となっている。
普通に燃えれば白い灰になるはずだが、蒸し焼きされて炭化したようだ。
とりあえずウッドガスストーブが完成ということだが、いろいろ問題点がある。
それらについては、次回に書くことにする。