僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
スウェーデン軍飯盒に付属のトランギアには、火力調節用のフタが付いていない。
アルコールの火力は弱いだろうと思って、火力調節は気にしていなかった。
だが実際にトランギアを使ってみると、火力調節ができないと不便な事が分かった。
湯沸かしやレトルト類の暖めならば問題ないが、煮物などの調理では火力調節ができないと難しい。
たいがいの煮物は、煮立ってから中火や弱火に火力を落としている。
最後まで強火で煮立てるような調理は、あまりないと思う。
なぜ火力を落とすのか?
煮崩れや煮汁が煮詰まらないようにしながら、しっかりと火を通すためだろう。
昨日、初めてトランギアで調理した際に、火力調節ができなかったので吹きこぼれが多くて困った。
燃料は足りなくなるし、飯盒はもちろんトランギアにも煮汁が付いてベタベタになってしまった。
もっとも燃料は何の考えもなしに適当に注入したので、足りなくなっても仕方がなかった。
さて、そのような訳で火力調節器を作ってみた。
試用してみると、それなりに火力が落ちて良好のようだ。
ただ調理で使用をしていないので、ぐつぐつ煮るような火加減になるのか分からない。
写真では、コーヒーカップのそばにあるのが中火、その次が弱火用に作ったものだ。
見たとおりの、トランギア純正品のような可変式ではない。
この火力調節器は缶ビールの飲み口部分を切り取ったもので、炎の具合を見ながら開口サイズを決めた。
トランギアの火口とのクリアランスなど何も考えないで作ったものだが、とりあえず使えそうだ。
調節器の有無で燃焼時間を比較した結果は、次のとおりだ。
屋内 気温26℃ 無風
燃料をトランギア底面から7mm高まで注入。
調節器なし: 8分45秒
中火用取り付け: 25分30秒
弱火用取り付け: テストしていない
ところで、調節器を作る際に注意する事がある。
調節器の底面はトランギアに接していなければ具合が悪い。
ようするに、調節器が浮かないようにするという事だが・・・
調節器の底とトランギアの間に隙間があると、その隙間から炎が上がってしまうのだ。
今度、実際に煮炊きをして火加減の具合を確かめるつもりだ。
でも、可変式の開口を試作する方が先になるかも知れない。