僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
今日はとても穏やかな日であった。
死ぬのなら、こんな日でありたいと思った。
休日に田舎の道をゆっくり走ると、いつもと違う感じがする。
今の所に住んで20年以上になるが、近所の地理はまったく分からない。
せいぜい100m四方の範囲しか分からないと思う。
だから自転車でぶらつくと、いつも新鮮なのだ。
今日は久しぶりに自転車で走ってみた。
小川の流れに沿って走り、途中で脇道にそれた。
それから大きな公園に向かって、公園内を走り抜けて・・・
公園の裏道をくねくねと走り、見知らぬ住宅街に出た。
もう方角は分からなくなっていたが、さらに進むと池があった。
池の周りはきれいに整備されて公園のようになっていたが、人影もなく寂しい感じがした。
大きな樹が木陰をつくっていたので、チョッと一休みする。
一面の芝生が刈り込まれていて良いと思ったら、ゴルフ団体の寄付で緑化が云々と看板があった。
なるほど、きれいに作ってある訳だ。
ここには遊具も競技場の類もなく、芝生と樹木があるだけだから人が寄り付かないのかもしれない。
今度はピクニック気分で行ってみようか、ちょうど良い所だと思う。
それにしても、穏やかな日であった。
数年前まで土曜日か日曜日の昼下がりには、自転車で近所をぶらついていた。
通り過ぎる家から話し声や物音が漏れてくるが、会話がよく分かるほど静かだ。
とてもゆったりとした時間が流れていくような感じで、何もかも忘れてしまいそうになる。
そう、明日が始まらないで欲しい。