僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
たしか小学5~6年生の頃だと思うが、煎餅が入っていたような一斗缶で枝豆を茹でて食べた事がある。
近所の山に農業用の溜池があり、その近くに枝豆の畑があった。
子供は外で遊ぶ時代だったから、その日の僕は山歩きをしていて枝豆の畑を見つけたのだ。
どんな作物をどのようにして育てるのか小学生の僕にはぜんぜん分からなかったが、枝豆であることは姿で分かった。
田舎であるが商店街の近くに住んでいたので食料品は豊富で、食べるものに困っていた訳ではない。
ただなんとなく、畑の枝豆を食べてみたくなった。
翌日に仲間を一人誘って山に行き、焚き火で枝豆を茹でて食べた。
鍋の代わりに一斗缶を使い、溜池の水を入れて茹でることにした。
塩があれば良かったのだろうが、その時は気づかなかった。
枝豆はサヤの形が良いものを選んで、一斗缶に半分くらいの量をもぎ取った。
それから溜池で水を入れて、少し離れた田んぼまで運んだ。
離れた所まで行った理由は想像がつくだろうが、枝豆の調達方法に問題があったからだ。
枝豆の畑の傍では、いかにも都合が悪く・・・
田んぼの畦は水を落とすためなのか切れた所があり、一斗缶を乗せるとカマドのようになる。
そのカマドで枯れ枝を燃やし、枝豆を茹で始めた。
どのくらい時間がかかったのか覚えていないが、茹で上がりは上々であった。
この時に至って塩を持ってくれば良かったと思ったのであるが、塩がなくても旨く食べられて大満足した。
ところで、枝豆の収穫時期はいつごろが普通なのだろうか。
今となっては、この枝豆を食べたのが何月であったのかぜんぜん思い出せない。
その後に2回ほど同じ事をしたと思うが、塩を持って行く事はなかったと記憶している。