僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
夏の夜に何をしているのか、ロマンスではなくて川の鯉の話だ。
ある暑い日の夜に、大きな川の岸を一人で散歩しているとバシャバシャと水音がする。
とうぜん、川なのだから魚が音をたてていると思った。
月明かりに目が慣れていたので、川面を見て正体が分かった。
大きな鯉が背びれが水から出るほどの浅瀬で、バシャバシャとやっている。
ほうほう、なるほど!
翌日、夕方から釣りの支度をして暗くなるのを待っていた。
グラス竿1.8m位の先にLED、手元に小さなタイコリール、糸はなんだっけ? 針は鯉の20号を一本だけ。
エサはサツマイモ、寄せエサに練り餌団子。
例の浅瀬の近くに少し深いところがあり、そこをポイントにしてドボンと投げ込む。
待つこと五分間ほどで、ゴツゴツとあたりが・・・
くいっと合わせると、確かな手ごたえがあった。
釣り上げると、30cm位の鯉である。
何度か繰り返して、その夜は四匹の鯉を釣り上げた。
サイズは40cm位が一番大きくて、浅瀬で見たような大物は釣れなかった。
その後も、暇な夜は釣りに出かけたが、ついに大物は上げられなかった。
70cmを超える鯉を釣り上げたのは、早朝から釣りに行った日の事であった。
たまたま、ドラグを緩めにしておいたのが良かった。
大きいスピニングリールを使ったが、ドラグの調子が分からないので緩くしておいた。
いきなりガツンと来て、ギューンと音を立て引っ張られたのである。
しまいには、カジキのように水面から飛び上がってきた。
へぇ、鯉もそういう事があるのかと・・・
今日は、鯉は夜でも良く釣れる!
こんな話であるよ。