僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
幾日か前に、消火訓練中に火元のアルコールを注ぎ足そうとして惨事になったとニュースが伝えていた。
それから暫くして、つい数日前には花火大会でガソリンやらガスやらが爆発炎上したとか。
それらのニュースで思い出した事がある、とても危ない事であった。
ちょど今回の消火訓練と同様であり、火元の勢いが良くないので燃料を注ぎ足そうとした。
こちらの燃料はガソリンで、20リットルの無色ポリタンクに入れてあった。
ガソリンが吹き出したのは、係りの者がポリタンクのフタを開けた時である。
フタを回して緩めると、緩んだフタの隙間からシューっとガソリンが飛び散った。
さらに緩めてフタを完全に外すと、ゴボッゴボッとポリタンクからガソリンが溢れ出たのである。
幸いタンクは火元から離れた風下にあったので、引火する事はなかった。
危うく今回と同じような大惨事になるところであった・・・
僕はこの時に、ある事に気付いた。
ポリタンクのガソリンは、満タンではあったが溢れるほどいっぱいの量ではなかった。
目一杯入っているわけでなし、フタを開けただけでガソリンが突出するとは?
不思議だなと思いながらタンクを眺めると、タンクの注ぎ口が何か変であると感じた。
良く見ると、注ぎ口に取り付ける蛇腹ノズルがタンク内に向けて着いていた。
なるほど、これならガソリンが吹き出すわけだと思った。
ここまで読んで、意味が分かるかな?
密閉されたポリタンクに、仮に九分目ほどのガソリンが入っているとする。
残り一分の空間は、空気が入っている。
この状態でフタを開けると、まず空気が抜ける。
ところが、蛇腹ノズルがタンク内に入っていると話は違う。
空気が抜けるには蛇腹ノズルを通らなくてはならないが、蛇腹ノズル内はガソリンで満たされている。
すると空気は蛇腹ノズル内のガソリンを押し出して、注ぎ口から溢れさせる事になる。
例えば、ポンプ式シャンプーを想像してみると分かるだろう。
容器内に細いパイプがあり、容器の頭部分を押すとシャンプーが出てくる物だ。
ちょうどそれと同じ原理で、蛇腹ノズルがシャンプー容器の細いパイプと同じになる。
では、シャンプー容器の頭を押す代わりになるものは?
それはタンク内のガソリンや空気が気温で膨張して、タンク内の圧力が上昇する事である。
ポリタンクには、初めから蛇腹ノズルが付属になって売られているものがある。
そして蛇腹ノズルがこの例のように、タンク内に収納されている事もある。
これに気付かないでタンクに給油する事があるのか、疑問に思うかもしれない。
だが、普通のポリタンクは注ぎ口が斜めになっている。
そして、給油は真っ直ぐ上を向いた別の口を使う事ができるのだ。
これで、納得できただろうか。
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さて、今回のニュースで聞いた二つの事故について思う事を書く。
消火訓練中のアルコール注ぎ足し・・・・・
ハッキリ言って、こいつは大バカ者である。
消火訓練であるから火を完全に消す事が一番であるのに、ロクに消火を確認しないとは。
こういった事故の時に必ず言うのが、「***だと思ったから」という思い込みの話だ。
お前の思い込みなんぞ、どうでもいいから!
なんで事実を確認しないのだろうか、また確認方法を知らないのだろうか。
火とか炎、これは室内なら目視で分かりやすいが、明るい屋外では見えにくくなる。
たとえばアルコールの炎はほとんど見えないので、今回のような事故が起きたのだろうな。
結局は無知な者であり、そのような者が消火訓練の実行者とは、何を考えているのやら。
花火大会場で発電機にガソリンを給油・・・・・
これはガソリン缶のフタを開けたら、ガソリンが吹き出したような事を聞いた。
そもそも人が大勢いるような所で、ガソリンを扱う事が大間違いである。
タバコを吸う人、蚊取り線香を持つ人・・・
近くにどんな人がいるか分からない状況で、よくもガソリンを取り扱えたものだ。
セルフ式スタンドで給油中に、タバコに火をつける大バカ者に匹敵する。
ここでよくよく考えなければならないのは、発電機のスイッチを切っていなかった事ではない。
飲酒運転をして事故を起こすと、なんでも酒を原因にしたがる。
そうではないだろう、飲酒運転であるがなかろうが、避けられない事故もある。
そのあたりの考え違いをしていると、いつまで経っても事故は減らない。
インドでレイプが多いのは、セクシーなマネキン人形のせいだと言うようなものである。
どう考えても、マネキンが原因ではないだろう?