白菜がたくさんあるので、使いみちを考えていた。
ちょうどカボチャもあるし・・・
よし、これらと鶏肉でクリーム煮を作ろうと思ったのである。
いざ作り始めると、鶏肉は冷凍でカチンカチン。
それではウインナソーセージに変えてと、材料を鍋に放り込んだ。
初めは大きな鍋から溢れ出そうな量であったが、白菜が煮えるとガクンと量が減った。
カボチャはじきに柔らかくなると思い最後に入れて、煮えるまでにホワイトソースを作ろう。
まぁ、計画は良かったのだが、牛乳が僅かしか残っていなかった。
どこかにクリームシチューの素があったはず?
いくら探しても無いよ、ビーフシチューの素ならあったが。
計画変更を余儀なくされ、ビーフシチューの素でブラウンソース煮になった。
この時点でクリーム煮の白から茶色と反転の手前150度くらいだ。
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不運は思いがけなく、続くのである。
ビーフシチューの素が使いかけで量が少なく、一方で鍋は白菜が萎んだので水分過多。
これ、水分量に気付かなかったのだ、何故なら野菜が鍋いっぱいに浮いていたから。
そもそも、初めに野菜が溢れそうな様子を見ているからねぇ。
野菜の下に水がいっぱいとは、思わなかったんだよ。
カボチャを入れたから、崩れないようにかき混ぜなかったし。
シチューの素を入れてかき混ぜ始めてから、ハッと気付いたのだ。
これは困った事になったと思い、カレーの素を入れちゃえ~。
なんとか、ドロンとしたヘンテコな物が出来上がった。
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さっそく、味見をすると酷いもんだよ。
変に薄ら苦いような、それでいてカボチャの甘味がある不味過ぎるシチュカレーが出来てしまった。
数年前に食べたレトルトのククレ・カレーを凌駕する勢いの・・・
不味いを通り越した感じで、世界最大の花ラフレシアを刻んで入れてもこうはならないだろうと。
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翌日の昼下がり・・・ 情事はない。
庭に穴を掘って、刑事コロンボに見つからないように始末した。
でも、グレース・ケリーが裏窓から見ていたかもしれない。
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ビーフシチューの素が足りないと気付いた時点で・・・
小麦粉を炒ってブラウンソースを作れば良かったか?
いや、カボチャが入っている限り、けっきょくダメだったろう。
ったく、手間をかけて・・・