昨日の昼前に鍋を焦がしてしまい、今は家中が煙臭くなっている。
スーパーで買って来た三色豆が、その中の茶色の豆が少し固いので煮直していた。
三種類の豆が混ざっているので、選り分けて茶色の豆だけを取り出して鍋に入れた。
かなり大袋入りの三色豆ではあるが、一種類だけ取り出してみればその量は少ない。
一袋分を全部煮直すならスロークッカーが使えるが、取り出した豆では少な過ぎだった。
そこで鍋を使ってガス火でコトコト煮始め、10分間ほどで様子見をしようと思っていて忘れた。
ごく弱火ではあったが、量も少なくて1時間も経てば焦げてしまう。
僕は台所から離れて自室で用事を済ませ、煮豆の事をすっかり忘れていて台所に戻った。
台所の素通しのドアガラスの向こうは、どこか秘境を思い出させるように煙っている。
何だろうかと、僕はまだ煮豆の事を思い出せないでいた。
そのままドアに近づくと、焦げ臭さを感じて何かが燃えているのかと思った。
すぐにドアを開けようと思ったが一瞬ためらって、それから静かにドアを開けた。
無闇にドアを開け、バックドラフトになると危ないと思ったからである。
台所に入ると息苦しくて、目は沁みるし、煙臭いし酷い状況である。
何かが燃え上がっている事はなさそうだが、ガスコンロの鍋を見て煮豆を思い出した。
そうだ、煮豆の煮直しをしていたんだ。
とんだ失敗をしたものだ、茶色の豆がすっかり真っ黒な炭と化した豆になっている。
鍋に穴は開いていないようだが、もの凄い煙を噴き上げている。
その鍋に水を入れて冷やし、庭の隅に置いて来た。
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今朝になっても、まだ煙臭くてちっとも臭いが消えない。
あとで、なにか消臭剤でも買ってこようかと思う。
甘さのないカラメルの焦げ臭さ、これは鼻にツンツン来る。
なお、ガスコンロの過熱防止機能を無効化してあるので惨事となった。
ずっと以前に似たような事があったが、その時は機能が働いてこれほど酷くはなかった。
母は昨日の事を、大きな災難が焦げ臭いだけの小さな難で良かったと言っている。
何が良かったのか、僕にはさっぱり分からないのだが?
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追記:2015/8/14
焼け焦げの鍋がどうなったか、庭の隅に放置してからは見ていないので分からない。
ただ、手持ちの鍋の数が少なくなったので、とても不便になっている。
そこで、今日は18cmの雪平鍋を二つ買って来た。
値段は安く500円ほどで、片手鍋としては使いやすい大きさである。
やっとこ鍋の方が収納に便利だが、なにしろ安物のやっとこ鍋が売っていない。
四倍以上もする鍋なら、安物の雪平鍋の方がいろいろ経済的だ。
どのみちアルミは、アルミなりに傷むのだから。
銅の鍋も良いと思うが、実は使った事がないので使い勝手が分からない。
ステンレスの鍋は、熱の伝わりが悪くて焦げ易いので煮物には不向き。
ちょっと前には、何かの引き出物にステンレス鍋が重宝されていたが・・・