先日Amazonで二つの携帯ストーブを買ったので、試用した感想を書く。
どちらもコピー品を思わせる中国製で、エンバーリット風とソロストーブ風の形状。
薪(木材)を燃料にするトーブでエンバーリット風が箱型、ソロストーブ風が円筒形をしている。
重量は出品者公称でエンバーリット風が448g、ソロストーブ風が400gで10%程の重量差がある。
エンバーリット風は少し重いが、平らな板に折りたためるので携帯に有利だ。
ソロストーブ風は高さを半分に縮められるが、大きめな直径は変わらないので嵩張る。
これら二つのストーブは形状の違いだけではなく、燃料の燃やし方も大きく異なる。
エンバーリット風はカマド式であり、横にある開口部から薪を入れて燃やす。
薪の出し入れで火加減出来るが、使用中は火の様子を見ながら薪の世話が必要になる。
単純に薪を燃やすだけなので多くの煤が出て、鍋は分厚い煤で真っ黒になる。
ソロストーブ風は構造から推察すると、TLUDという上から燃やす方式が最適だと考えられる。
TLUD方式は薪を一度に入れて上から燃やし、下の木材が蒸し焼きになって発生したガスが上に昇って燃える。
試用では薪の追加なしに30分間くらい炎が出ていたが、薪の出し入れでの火力調節は出来ない。
炎が消えた後は炭化した薪が熾き火となり、30分間くらい沸騰を維持する事が出来た。
煤の出方はエンバーリット風と比べれば格段に少なく、一拭きすれば落とせる程度であった。
なお、ソロストーブ風でもTLUD式にせずに普通の下から燃やす事も出来る。
YouTube動画などを見ていると、むしろ普通に下から燃やしている人ばかりである。
その理由は聞いてみないと分からないが、たぶんTLUD式は着火に手間取るからではないかと思う。
何故なら薪を重ねて上から火をつけて燃やすのは難しく、しかも燃え方が小さいと燃焼が続かない。
ところで、ソロストーブ風を下から燃やすとなると、少量の薪しか入られず頻繁に薪を追加しなければならない。
鍋を乗せていなければ薪の追加は簡単だが、煮炊きをしている時は鍋が邪魔で思うように出来なくなる。
煤の出方はどうなるだろうか、おそらくエンバーリット程ではなくとも煤が多くなりそうである。
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エンバーリット風 |
ソロストーブ風 |
収納サイズ |
17cm角の板状 5mm厚くらい |
円筒形 直径13cm高さ7cm |
使用サイズ |
四角錐台で底辺16.5cm角、上辺11.5cm、高さ19.5cm |
円筒形 直径13cm高さ18.5cm |
重量 |
448g |
400g |
使える鍋 |
十文字ゴトクで小サイズに対応 |
直径8cm以下はゴトクから外れる |
耐加重 |
10Kg |
不詳 |
特記 |
薪の出し入れで火加減可能、煤多い |
炎30分間その後は熾き火で30分間以上 |
二つのストーブをどう使うか・・・
荷物を小さくまとめるならば、エンバーリット風が良いかな。
まぁ、いろいろ考えてみようか。