コーヒーが長続きしそうだと書いたが、先物の相場ではない。
現物の、僕が飲むコーヒーが長続きするような気がしているという事である。
何十年も前の僕は、豆挽きとサイフォンを使ってコーヒーを淹れていた。
だが、あまり長続きせずにインスタントコーヒーに戻ってしまった。
それでも時々は、コーヒーを淹れて飲んでいた。
僕はコーヒーを何杯も飲めない体質のようで、一日に2杯までしか飲めない。
たくさん飲むと動悸がして、心臓が止まってしまうのではないかと心配になるほどだ。
インスタントコーヒーならあまり動機はしないが、5杯くらい飲めばやはり同じになる。
そのような理由から、しだいにコーヒーを淹れなくなったのだ。
ーーーーーーーーーー
ついこの間、2105年の10月なかば頃からコーヒーを淹れ始めた。
昔サイフォンを使っていたが、後片付けや手入れが面倒なものである。
僕のように何日も空けて使うには向かないので、サイフォンからカリタのドリッパーに変えた。
そのドリッパーは今でも食器棚の目立つところにあり、毎日のように目にしている。
今回はそのドリッパー使って、毎日のようにコーヒーを淹れていた。
久しぶりにコーヒーを飲み始めたキッカケは、この8月にレストランでの事である。
この数年間お店でコーヒーを飲む事がなく、この時に飲んだコーヒーが忘れられなくなった。
そして、しばらくして自分でコーヒーを淹れ始めたのだ。
ーーーーーーーーーー
10月半ば以降今日まで、毎日ではないが頻繁にコーヒーを淹れている。
もちろん限度は一日に2杯までだが、ブレンド豆の挽いたものをいろいろ試している。
長い間に好みが変わるだろうから、今は何を旨いと思うのか探している最中である。
そう、好みといえば面白いと思った事がある。
昔はみんな、コーヒーに砂糖を使っていた。
僕は初めからブラックだあったが、友人らにブラックを飲む者はいなかった。
それが、いつの頃からかブラックで飲む人が増えてきたようだ。
今では僕の友人も、あたり前のような顔をしてブラックで飲んでいるから不思議になる。
ファミレスあたりで、お代わり自由の薄いコーヒーが出てきたからかな。
今のファミレスのコーヒーは知らないが、当時はかなり薄いコーヒーだったと思う。
僕がコーヒーをブラックで飲んでいた理由は、貧乏だからではない。
コーヒーを飲み終わった後の、口に残る砂糖の後味がイヤなのだ。
もちろん、クリームなども同じように後味がするので結局ブラックになっていた。
僕の唾液の成分が、もしかすると特殊なのだろうか。
あんかけのようなトロミの食べ物は、三口目くらいからトロミが消えてしまう。
一口ごとにスプーンを取り替えられないし、ホント困ってしまうのだ。
トロミのあるカレーはご飯の上にあるから、大丈夫なのだが・・・