手品用品を眺めると、一度も見た事のない手品に使う物は???である。
例えば、チャイニーズ・スティック・・・
小学生の頃だったと思うが、雑誌の付録にチャイニーズ・スティックが付いていた。
それは紙に印刷されたとおりに切り抜いて、糊付けで組み立てる物である。
出来上がりは、ちょうどラップの芯のようなパイプで二本になる。
二本とも端の方にボンボンのある紐を通しただけで、特に仕掛けという感じではない。
実は、パイプの中の紐には釣りオモリがぶら下げてあるのだが・・・
ただそれだけ、二本のパイプ・・・
雑誌の説明に使い方が書いてあるが、どうも理解できなかった。
なにしろ見た事がない手品なので、何をどうして、どう面白いのか分からない。
とうとう分からずじまいで、数十年後にTVで実演を見てやっと意味が分かったのである。
今はYouTubeで幾つか見られる時代だが、当時はTVでしか見られなかった。
それにしても、この動画を見ても初めのうちは別に何も不思議ではない。
なんとなく、普通の事のようにしか思えない。
やはり、これは子供の頃に見ておく手品だったのかもしれない。
大人になると、それまでにいろいろな衝撃的とも言える手品をたくさん見ている。
すると、このような単純な手品はタネが分からなくても、さほど関心が湧かないのだろうか?