熊本の地震で、指定のない避難所に、事情で多くの人が避難していると報道があった。
あまり関心がなかったのだが、指定の避難所でないと支援が受けられないらしい。
それは、自宅の庭先とか空き地などに避難していると支援の手間がかかるからだろう。
ところで、避難所に集合するリスクはどうなのだろうか?
僕は大昔に水害に見舞われた地域に住んでいた事がり、その時の近所の避難所の話。
我が家は避難を必要としない立地だったので、避難所に行かなかったのであるが。
近所の人らが、さっそく避難所に集合して数時間が経っていた。
なにやら近所が騒がしいと思ったら、避難場所の周りが水没して孤立したそうだ。
そこは小学校だったのだが、周辺よりも少し低い場所である。
けっきょく、避難所から水に浸かりながら、あるいはボートで自宅に戻ったという。
誰がどのように決めた避難所か知らないが、時には危ない事になるなと思った。
それにしても、一つ所に大勢が集まるのはなんとなく危ない気がする。
ポートフォリオ理論のような、卵を一つのカゴに入れない方が良いという話を思い出す。
カゴを落としでもしようなら、全部の卵が割れてしまう話だ。
支援をする側から考えれば、一箇所に集まっていた方が何事もスムーズになるだろう。
被災の情報収集も早くできるし、決して悪い話ではない。
でも、やはり個人的な事情があって指定の避難場所に集まれない人もいる。
そこは、郵便配達人や宅配便などに活躍してもらったら良いと思う。
彼らは地域の事をよく知っているから、端から廻って様子を見てもらうのはどうだろうか。
誰が何が出来るかよく考えれば・・・