僕が小学生の時の友だちの家の庭に、アロエが巨大化したような植物があった。
二株か三株であったか記憶が定かではないが、葉の先が尖っていて痛そうである。
その植物の名前を友だちの親に教えてもらったのだろうが、まったく覚えていない。
だた一つ記憶に残っているのは、この植物は50年だか60年に一度だけ花が咲くとかいう事だ。
あれから50年は経つが、いつか花が咲いたのだろうか?
僕が知っているのは、かなり大きく育った葉っぱであった。
だから、ほぼ間違いなく開花時期は到来しているはず。
それよりも、それほど長く枯れずに育っていただろうか。
葉っぱだけで草のように見える植物が、人の寿命ほど長く生き続けるのを不思議に思う。
まったく僕の勝手な思い込みで、樹木なら100年でもあたり前と思うが。
草のたぐいが、それほど長持ちするとは考えられない現象と思ってしまうのだ。
何の根拠もない話なのだが、個人的な植物に対するイメージというか。
ところで、この植物の名称は「竜舌蘭」らしい。
たまたま西部劇を見て、たぶんメキシコ人が飲んでいるのはテキーラだと思った。
テキーラはサボテンから作るとか聞いた事があるが、調べたら間違っていた。
それはサボテンではなく、竜舌蘭であった。
きっと多くの人が持つメキシコのイメージはサボテンで、電柱のような大きなサボテンだろうか。
もしもメキシコで巨大化したアロエのような物を見れば、すぐにサボテンと言ってしまいそうだ。
それにしても、人の話はあてにならないもんだ・・・