何十年も前から話に聞いて見た事もあるが、食べた事のない「とうぞ」を初めて口にした。
そもそも妻や母は、あまり美味いという物ではないと言っていた。
いつかは味わってみたいと思い、今日はついに「とうぞ」を買って来た。
この記事のタイトルで豆造という漢字はネット検索でヒットしたのだが、それが正しいのかは不明だ。
実は数年前から買おうか迷っていたのだが、僕の人生がいつ終わりになるか知れないし。
とうとう買ってしまった一袋500円くらいで、割高な気もするが自分では作れないから仕方がない。
味噌を作る時の大豆の煮汁に、新たに茹でた大豆、干し大根と麴を加えた塩味のドロッとした物だ。
その色は褐色で、見た目は不味そうな雰囲気が漂っている。
ご飯にぶっ掛けて食べるとか言うが、初めはけっこう勇気がいると思う。
もしも自分の口に合わなかったら、椀一杯のご飯がすべて無駄になる覚悟が必要だ。
無理やり食うのか、捨てるのか・・・
なに、スプーンで一口すくって味見してみれば良いのさ。
その結果は大豆と昆布の煮豆と同じ味で、違いは甘味がなくて塩味だというだけ。
美味いのかと問われると、なんとも言えない。
また、不味いとも言えないし。
やはり、妻や母が言っていた事は正しかったと思った。
ただ、このような微妙な食べ物は食べ慣れると珍味となる。
しかも、一年中あるわけでなく、味噌を仕込む寒い時期だけしか食べられない。
らしい・・・
さて、僕はこれからどうなるのか?
たぶん、来年も「とうぞ」を食べるのではないかと思っている。