昨日は、火吹き竹を作るために、竹を買って来て寸法に切った。
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今日は竹の途中の節をくり抜き、その後は一気に作業を進めて火吹き竹を完成させた。
もともと作業工程は数えるほどで、どれも簡単な作業である。
竹の節をくり抜くには、細長い固い棒を使うのが適していると思う。
子供の頃から幾度も竹細工をして来たが、節のくり抜きは金属の棒で突いていた。
そして今日は、適当なサイズの突き棒を探すのに手間取った。
竹細工をしたのは遥か昔の子供時代、今さら当時の道具など残っていない。
ノコギリさえ昨日のような、用途外の錆びついた物だったというほどだ。
何か良い棒がないものかと、いろいろ家捜しをして・・・
やっと見つけたのが、100円ショップで買って使い古しスクラップになっている伸縮棒である。
暖簾やカフェカーテンなどをぶら下げる棒で、軽い金属製で伸び縮みする。
この伸縮棒を端にあるゴムクッションを外して、竹の中に入れて節にあたりをつけてトンカチで叩く。
竹の節の内側の段差が無くなるまで、何度か繰り返す。
しかし、火吹き竹ならば綺麗に仕上げなくとも十分に機能するので、適当なところで終了した。
この際に、竹の内側にある薄皮をゴリゴリして剥がせるだけ剥がしておく。
続いて、竹の先端の節に小さな穴を開ける。
三つ目キリのような大き目な穴を開けられるキリとか、あるいはドリルのキリとか。
今日はピンバイスにドリルのキリを付けて、手回しで小穴を開けた。
この後は竹の内径に合わせた固い紙のコヨリでガサガサと薄皮は剥がし。
水道水を満たして上下のガブガブと揺すり、薄皮を流し出す。
息を吹き入れて、詰まるようなら小穴の方から息を吹いたり工夫しながら薄皮を出す。
薄皮を取り除いたら、竹の両端面がささくれないようにヤスリやナイフなどで面取りをする。
節のところの小枝を払った跡も、滑らかに仕上げる。
これでもう完成なのだが、今回は火で炙って軽く油抜きと艶出しをした。
なんだか、あまり見栄えがしないが・・・
まぁ、これでよし!
実際に使うようになれば、息の出具合により先端の小穴を少しずつ広げて調節する。
あまり大穴にすると、スカスカになってしまうので気をつける事だ。
さて、これで火熾しして茶を点てて、一服するか・・・