数日前の朝に、いつもどおりに電気ケトルで湯沸かしをするためスイッチを入れた。
朝ごはんの仕度が半ば進んだところで、電気ケトルの湯をポットに移そうとしたら沸いていない!
電気ケトルのスイッチを入れた時に、通電ランプを見逃していた・・・
翌日になって、新たな電気ケトルを買おうか考えていたのだが。
とりあえず、故障原因を突き止めてみるか。
まずは目視からで、ケトル本体底の電極部がスパークの熱で変色しているように見える。
この電極の導通を確認すると、本体スイッチの入り切りに応じて導通がある。
ということは、電極が傷んではいるものの他には問題がないかも知れない。
次に電源コードの付いているケトル置き台を調べると、やはり導通に傷みがあるかに見える。
狭い間隔の同心円状の電極なので確認が難しいが、たいぶ黒ずんでいるようだ。
ケトル置き台にケトルまわりの水が滴り落ちて電極に伝わり、電極が傷むのだろうか。
置き台の電極の裏に水や埃が溜まっていると危ないので、置き台を分解する事にした。
さっそく置き台の裏蓋を開けようとすると、頭部の溝がY形の特殊ネジが使われていた。
幸いな事に、一年前に特殊ドライバーセットを買っていたので分解が出来た。
特に使うあてもなく備えていた工具だが・・・
置き台の裏蓋を開けてみたが、電極の配線は傷んでいなかった。
接点復活剤を吹いて接点の汚れを拭き、裏蓋を元どおりにネジ止めした。
次に、ケトルの底にある電極に接点復活剤を吹いた。
続いて置き台にケトルを乗せて、数回ほど接点部が擦れるようにケトルを回すように動かした。
ケトルと置き台の接点部をティッシュで拭いたが、ティッシュには目立った汚れ着いていない。
再びケトルを置き台に乗せて、電源プラグの導通を確かめるとケトルのスイッチに連動している。
ショートしているほど導通の抵抗も少なくないしい、電源を接続しても良さそうな・・・
まぁ、やってみるかと電源を繋いでスイッチON、正常に通電しているようだ。
そしてケトルに水を入れて、暫くすると湯が沸いて自動的にスイッチがパチンとOFFになった。
もともと息子が置いていったケトルで、しかも特売の大安物である。
すっかり元をとった物なので惜し気もなく、故障したら買い換えのつもりだった。
だが、ちょっとした整備で直ったので買い換える事もなく節約になった。
たとえ買い換えても安物なら1,500円くらいだろうが・・・
ああ、そう言えば一年前に買った特殊ドライバーがそのくらいの値段だったので帳尻が合った!
いつ使うか分からない工具であったが、たった一度で元がとれて良かった。