正月の餅を喉に詰まらせて死ぬのはみっともない恥さらしだと、母はいつも言っている。
そして数年前に、これからは正月の雑煮を食べないと宣言した。
でも、その二年後の正月には雑煮を食べていた。
やはり、餅の雑煮を食べさせたかったし。
餅を詰まらせない完璧な方法は分からないが、いろいろ試している。
結果として、今では次のように雑煮を作っている。
餅を小さなサイコロ状に切る。
オーブントースターで、カリっと焼く。
焼き上がりは「あられ」のような、カスカス感があるかなと。
鍋で雑煮の汁を作る。
お椀に餅を入れて、鍋の雑煮汁を注いで出来上がり。
餅を一つずつ食べるように気をつければ、餅は喉に詰まらないようだ。
ぜんぜん食べられないよりも、少しでも餅を味わいたいなら仕方がない事だ。