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僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・

これまで僕が作った食べ物について詳細は書かなかったが、先日から書き残す事にしている。
僕が調理方法を忘れる事の心配もあるが、一番の目的は息子に僕の味を残すため。
更に言えば、これは僕の終活作業という意味を持っている。

リトル・フォレストという映画は、母親の失踪で残された少女が農村で自活する話。
ストーリーというよりも、夏秋、冬春の季節の暮らしを映像にしたものと思った。
映画には少女が母の料理を再現しようとしても、どうやっても母と同じに作れない場面がある。
母親は少女を小馬鹿にするような言動が多々あって、少女に調理方法を教えていなかった。

僕の料理は自分好みで作り一般的でないから、息子が僕の味を再現する時のため書き残す。
まずは調味料の量の計り方を明確にして、重量、容量として標準的な数値で表す事から始めた。
これまで一応は計ってはいたが、それはただ手元にあったスプーンを使っていたり目分量である。
例えば砂糖は砂糖入れに使っているレンゲ、塩は塩入れに付属の小さなスプーン。
味噌汁の味噌はお玉で計り、醤油や酢は惣菜の小鉢やカレー用スプーンなどで計るとか。
これでは僕自身でさえ正確にならないし、ましてや他人に伝えるなど論外だ。

100円ショップで計量スプーンの大中小セットを買って来た。
他には計量カップ、2Kg上皿はかり、水銀温度計、ディジタル温度計をすでに持っている。
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息子にはこれまで幾つかの調理を目の前で教えているが、やはり僕の目分量が難しいようだ。
たまに息子の料理写真がメールで届くが、手順は僕と同じだが計量はクックパッドとか。
基本の計量をクックパッドで合わせ、その後に自分好みにして調整して作るそうだ。
他にもYouTubeなども参考にしたと言うが、チューブ入り生姜をcm単位で計るのには笑った。
だが肉を柔らかくするのにチューブ生姜は効果がないと思うので、使い分けよと話した。

だいぶ腕を上げているので、我が家に来た時に刺身を引かせたら上手に盛り付けしていた。
刺身包丁の切れ味が良いと言うので、そりゃ僕と息子の頭の違いと同じで切れが違うと答えた。
それはともかく、包丁の切れ味が違うと気付くようになったとはね・・・

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