ずっと前に鶏の胸肉を安いからと試しに買ったが、予想どおりパサパサで不味かった。
そこで厚い衣の唐揚げにしてみると、熱いうちならなんとか食べられるレベル。
以来、ずっと胸肉を使う事はなかったが、先日は久しぶりに胸肉を買って来た。
スーパーの売り場で胸肉を買う人が多いことに気付き、何故だろうと疑問を感じたからである。
たぶん低価格が一番の理由だと思うのだが、いったいどんな工夫で調理するのかと思った。
胸肉を買って来たものの、どのように使ったらよいのか?
冷蔵庫のチルドで保存していたが、なかなか調理する気にならず数日が経った。
鶏肉は傷みが早いと言うものの、チルド保存していたので何ともない。
やっと、あまり気乗りしないが、胸肉を使ってチキンカツを作る事にした。
その時にふと、チーズを挟んで焼いたらどうかと考えが浮かぶ。
カツだとパン粉つけたり面倒だからという思いがあるので、単にチーズ挟み焼きなら簡単だと。
胸肉を薄く切って広げて、前から手持ちの市販の細かく刻んだチーズをパラパラと挟んだ。
僕も考えなしだったので悪かったのだが、肉に粉を振るくらいで閉じなかったので問題が生じた。
焼いていると次第に傷口が開くかのように、肉の合わせめが広がりチーズが溶けて流れ出す。
少なくとも三分の一くらいは溶け出したと思うが、フライパンで焦げるほど焼けたチーズも旨い。
なんとか焼き上げた胸肉を食べてみると、パサつきはあるがコクが感じられた。
ただ、チーズなど別の食材を足して使うなら、低価格の胸肉を買った意味がないような。
そんな事を考えながら、翌日はチキンカツを揚げていた。
肉が厚いと硬いだろうからと薄切りにしたが、出来上がったチキンカツは旨かった。
次の機会には少し肉を厚めにスライスして、繊維切りをして揚げてみよう。
肉をかなり薄くスライスしたので、カツというよりもフライのようである。
まぁ、それでも胸肉がなんとか旨く食べられたので満足した。